福寿草事件!



福寿草

福寿草が咲いていました。
正式にはミチノクフクジュソウと呼びます。
環境省で準絶滅危惧、岡山県では絶滅危惧Ⅰ類に指定されて
各自治体において保護の取り組みが行われている花です。
花といっても正確には毒性(副作用)も強い毒草です。
背丈はとても低くて株状になって群生しています。
日あたりが良く傾斜地を好むようで
この日は午前中に行って携帯で写真を撮りましたが、
もう少しアップで撮りたかったので
もう一度午後になってから行ってみると
太陽は隠れて曇り空、案の定、
午前中に咲いていて花びらも
ほとんど閉じてしまっていました。

この福寿草が群生している詳細の場所は
保護の観点から紹介できませんが、
岡山県高梁市のとある場所です。

実はこの福寿草をめぐってある事件が起きたので
皆さんに考えていただきたいのです。

今日、二回目に行ってみた午後のお話です。
その場所に行ってみると車が1台停まっていて、
福寿草のほうに人が2人。
一人の手には今掘り出したであろう福寿草の入ったビニール袋。
その人に私は声をかけました。
「どちらの方ですか、それは(福寿草)採ってはいけないんですよ。」
するとその人が言いました。
「この土地の者ですよ。」
(私も全然知りませんでしたが、何年も前に隣りの市に転出されている方のようでした)

・・・・・・・、
一瞬、言葉を失いましたが、すかさずその方に言ってあげました。
「地主の方ですか、それはすみませんでした。
でも、この花は高梁市から保護する観点で管理を依頼されているんで
私も巡回して警戒しているんですよ。その点はわかって欲しいです。
どちら様でしょうか?・・・。
私も写真を撮りたいので撮らせてくださいね・・・・・。」
このようなやりとりをしました。

その地主の方も理解してくれたものと解釈しながら、
福寿草の写真を数分かけて撮影しているあいだに
その方は停めていた車で帰られました。

あとから、うちの奥さんが言うには
帰る前にこんな捨て台詞を言われたようです。
「もう、管理なんかしてもらわんでええわ~。」って。
更には私は気が付きませんでしたが
私が声をかけた時に持っていた福寿草の入ったビニール袋を
地面へわからないように落としたようです。

あのね、私の言い方も悪かったのかもわかりませんが、
都会からいろんな情報を元に自然の宝庫を
勝手に持って帰る輩がとても多くて迷惑しているんです。
その返しには空き缶やゴミを其の辺に捨てて帰るという始末。
もちろん、今日のその地主の方を言っているんじゃないです。

そういうのを住民が目を光らせるという接点での衝突なんでしょうが、
もっと、自分のことだけでなくてましてや
自分の故郷の宝を保護しようとしている取り組みや
考え方に理解をして欲しいと思いましたが、
間違っているのでしょうか・・・。

福寿草で心が和む・・・と思いきや
その反対にとてもがっかりする事となりました。

追記…この福寿草の管理に関しては自治体からは
管理されている方には管理料は支払われていません、
無報酬です。
その代わり特段の義務や罰則などありません。
覚え書き的な取り交わしはしているんだと思います。

行政から以来を受けた当時
私もそれなりの立場にあったので
この管理については関わったものです。
それだけに今回の件はカチンときました。

また、これから山々には沢山の山菜が芽吹いて来ます。
その山菜を求めて町から人がやって来ては
黙って人の山に入って採って帰る季節になります。
もう、嫌になります…。

http://www.pref.okayama.jp/seikatsu/sizen/reddatabook/pdf/p83.pdf

http://ja.wikipedia.org/wiki/フクジュソウ




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