声を捨て、生きる道を選んだ つんく♂さんのあいさつに感動!



つんく♂さん、声帯の全てを摘出する手術を受けて
声が出なくなってしまったんですね。

衝撃のニュースに驚きです。

声帯がん治療の為、
療養中の音楽プロデューサー・つんく♂さんが
4月4日、つんく♂さんの母校である
近畿大学の入学式プロデューサーを受諾され
新入生、約7000人を前にあいさつをされました。
その中で声帯の摘出手術を受けた結果、
声を失ったことを告白されました。

つんく♂さんは声が出ないので
あいさつ文がみんなに見えるように
目の前のスクリーンに掲示されたようです…。

印象的なのが
私も声を失って歩き始めたばかりの1回生。」・・・、
素直に自分の状況を認め
素直に自分の生きる道をちゃんと見ている姿勢は
感動と同時に誰もが見習わなければいけないものがあります。

では、
そのあいさつの全文をご紹介します。

長文ですが、是非、
最後まで読んでいただきたいと思います。

ご紹介せずにはいられません・・・。


つんく♂さん


平成27年度 近畿大学にご入学の皆さん 
入学おめでとうございます!
この大学の卒業生でもあります
私「つんく♂」と申します。

正直言いましょう、
今日のこの入学式には、
近畿大学にひっしのぱっちで入学した人。
狙い定めた入った人。
結果的に(滑り止めで)近畿大学に入った人。
いろんな人がいるでしょう。

でも、あなたにとって
どの大学が正解だったんでしょうか…
それはわかりません。
ただ、ひとつ言えるのは、
この先の人生で、
あなた自身が
「ああ、この大学に入ってよかったな。」と
いう道を歩めば良いんだと思います。

なぜ、今、私は
声にして祝辞を読みあげることが出来ないのか…
それは、私が声帯を摘出したからです。
去年から喉の治療をしてきていましたが、
結果的に癌が治りきらず、
摘出するより他なかったから、
一番大事にしてきた声を捨て、
生きる道を選びました。

そんな私に、
「今年も近畿大学の入学式の
プロデュースをお願いしたい!」と、
この大学から依頼がありました。
その時に思いました。
「ああ、この大学を卒業してよかったな。
こんな私がお役に立てるなら精一杯頑張ろう!」
そう心に思いました。
昨年末から何度も
大学とメールでやり取りしたり、
スタッフが伝言してくれたり、
を繰り返しつつ、
今日、この日を迎えました。

KINDAI GIRLSの皆さん、
吹奏楽、応援部の皆さん、
その他たくさんの学生の皆さんが、
今日の日の為に夢中でレッスンしたり、
準備してくれました。
「みんなで一緒に新入生を迎え入れよう!」と。

ここまでの人生はもしかしたら
受け身だった人もいるかもしれません。
親が言うから…
学校の先生がすすめたから…
でも、もうすぐ皆さんは成人します。
もう自分の人生を歩んで行くんです。
後悔しても意味がないんです。
今から進んでいくんです。
自分で決めて進んで行けば、
絶対に何かを得、
そしてまた次のチャンスへと
繋がっていくんだと思います。

私も声を失って歩き始めたばかりの1回生。
皆さんと一緒です。
こんな私だから出来る事。
こんな私にしか出来ない事。
そんな事を考えながら
生きていこうと思います。

皆さんもあなただから出来る事。
あなたにしか出来ない事。
それを追求すれば、
学歴でもない、
成績でもない、
あなたの代わりは無理なんだ
という人生が待っていると思います。

近畿大学はどんな事にも
チャレンジさせてくれます。
だから何もしなかったら
何もしないなりの人生を
チョイスすることになるし、
自分で切り開いていく道を選べば、
きっと自分を大きく育てるような
そんな大学生活になるでしょう。

仲間や友人をたくさん作り、
世界に目をむけた人生を歩んでください。
私も皆さんに負けないように、
新しい人生を進んで行きます!

だから最後に
もう一度言わせてください。
皆さん、近畿大学への入学、
本当におめでとう!
「ああ、良かった!」と思える
大学生活をセルフプロデュースしてください!

そして、今日のこの出会いに感謝します。
ありがとう!

平成27年4月4日

近畿大学入学式プロデューサー

つんく♂








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